今年度ももう終わり。いろんなことが変わった一年。この一年を振り返って。
- けん先生

- 2021年3月19日
- 読了時間: 5分
更新日:2021年4月23日
早いもので、もうすぐKESができてから一年になろうとしている。今年は色々なことがあって、学んだことも多い年だったな。
ここでは、皆さんに伝えるというよりは、ボクの今の気持ちを忘れないように、日記のように書き残しておこうと思う。
開業編
KESができたきっかけは、前職で退職をする決意をしたからだった。今から数年前にも一度、退職するという時期があったが、それも個人で英会話を始めるためだった。
前の会社では、就職する際に契約書にサインしなければならなかった。「会社を退職して3年は同業種では働いてはならない」こんな内容だった。会社のオーナーと相談して、その契約を破棄するかわりに、あと数年働く。そんなことで同意をしていた。
退職の理由としては、ボク自身、会社に馴染むのが苦手なところと、会社は団体競技のようなところがあるので、ボクひとりで頑張っても、周りも一緒に頑張ってくれないと、理想に追いつかないという点だった。
ボクが前職に転職したときは、生徒の数がたったの3人だった。
いつしかたくさんの方に英会話を勉強してもらえるようになって、退職する前には70人を超えていた。少しずつ利益が出てきていたので、
「この利益をうまく使って、教科書やアプリをつくって、もっとサービスを良くしたい!」
そんなことを思っていた。
でもやっぱり団体競技。その利益はまずは赤字の補填にまわるのだ。
「ボクのレッスンを受けに来てくれている人に申し訳ない。みんなが来てくれて、預けてくれたお金が、結局は他に流れて、みんなに還元できない。」
これが退職の大きな理由になった。
それならボクひとりで頑張って、出た利益は、ボクの目の前のお客さんにしっかり返したい。
そんなこんなで、退職をすることがきまった。
一度は後任の先生をみつけたのだが、うまくいかず、結局後任が決まらないまま退職の時期が近づいた。そのままだと、今まで来てくれていたお客さんが、レッスンを受けられなくなる状況になりそうだった。
もともとはひとりで、いちから始めるはずだった。ひっそりとひとりで。
でもその時にいた70人の子どもたちは、ボクのところに集まってくれたお客さんだ。
いてもたってもいられず、会社に業務を買い取る旨を申し入れた。
「会社から業務を買い取るなんて、無理だろうなぁ。」
そんな風に思っていたのだが、オーナーから電話があって、その場でボクが買い取ることがきまった。
それから契約を作成したり、開業届をだしたりとなかなかの忙しさだったが、なんとか英会話教室KESとして開業できた。
ボクが開業資金として貯めていた金額の7倍以上の負債を抱えて、事業がスタートした。
開業後
ボクがオーストラリアから戻って、英会話教室の先生になったのには理由がある。
オーストラリアに行ったとき、多くの日本人が英語を話すことに苦労している姿を見たからだ。
「ボクの住んでいる地域でもっと英会話ができる環境をつくりたい」
その思いは今でもかわっていない。
英会話って高額なイメージがある人が多いのもあって、入会のときは特にお得にしておきたい。まずは英会話を始めるきっかけをつくってあげたい。
そういう気持ちで、入会時は教材を無料にした。
前の会社から引き続き、KESに通ってくれるお客さんにも、少しでも感謝の思いを形にしたい。それで、全員分の教材をボクが負担することにした。
これは、ボクとしては、やれることをやれたので、嬉しかったんだけど、正直な話、経営的には大失敗。笑
見たこともない金額が通帳から消えた。
準備していた開業資金の半分以上が、開業と同時に無くなった。
そこにコロナが来て、開業と同時にレッスンができない状況になった。それでも支払いは変わらず出ていく。その時は、どのくらいその状況が続くかもわからなかった。
「やばい。開業したと同時に廃業するかもしれない。」
そんな不安ばかりの日々だった。
田舎の方だったからか、そこまでコロナも広がらずに、すぐにレッスンを再開できるようになったので本当によかった。
少しずつ資金を貯めて、検定試験を受ける時に補助金も出した。
検定試験は、いつも思ったとおりに行くものではないから、たくさんチャレンジできる機会をつくりたい。少しでも勉強のハリになったり、目標になってくれればそれでいい。
今年度は、一般の英検に挑戦できるように、5級のコースを作ったり、最近では4級の教科書も作った。チャレンジしたい人はどんどんできる環境を作りたいからだ。
たった1人でやっているので、なかなか進まないけど、今年度でやれることはやったつもりだ。負債も1/5くらいは返済できた。
それでもやり残したことが山ほどある。
バッグを作る作るって言ってて、結局うまくできなかったし、教科書だって、3級くらいまではしっかりつくりたいし、今まで作ったものも改善したい。
普段のレッスンももっと楽しくて、もっと身につくようにしていきたい。
まだまだ難しいけど、毎年の教科書も全部無料にしてあげたいし、家庭で遊びながら学べるアプリとか作れたら最高だ。
あとどのくらいかかれば理想の形ができるかはわからない。できないかもしれない。
それでもまず、やろうと思わないとできるわけもないので、今は目の前の事をコツコツやって、少しでも理想に近づく努力をしようと思う。
来年度も、やらなければいけないこと。やりたいこと。がいっぱいだ!
来年度の終わりに、またこうしてブログをかけていれば、少しは理想に近づいたということだろう。
令和3年3月19日






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